『二百十日』
明日、8月31日は、『二百十日』(にひゃくとおか:雑節)です。立春(今年は2月4日)から数えて210日目の日をさします。
台風の特異日
「二百十日」や、10日後の、「二百二十日(にひゃくはつか)」、さらに、後日、ご紹介する9月17日の、「八朔(はっさく、八月朔日ともいいます)」は、昔から、『農家の三大厄日』とされてきました。ちょうどこのころは台風がやってくる季節にあたっています。春から手塩にかけて育ててきた稲がもうすぐ収穫を迎えるころと重なり、風や水害で稲が収穫できなくなることがないよう、ひたすら祈る日々が続いていたからです。前回の「処暑」も台風の特異日とされています。実際の気候データからは必ずしも特異日ではないようですが、8月下旬から1か月近く、農家さんにとっては苦難の日々が続くのです。
すべての源、太陽の衰退
今年はまだ相変わらず暑い日が続いています。太陽は植物を育て、その植物を我々、動物や昆虫などが食べ、すべての生き物たちが生かされています。その太陽がもっともエネルギーを降り注ぐ季節はすでにもう過ぎ、少しずつ弱まっていきます。強大な帝国もその力がほころび始めると外敵が襲いかかって来るように、太陽の力に陰りが見え始めると、大雨や台風など自然災害が襲って来るようになるのです。それがちょうどいまごろ。これは地表が冷えて落ち着く立冬あたりまで続きます。
今年は火星が大接近
今年の10月6日に、地球と火星は2年2か月ぶりに最接近します。夜、9時ごろに東の空を見てみると、赤い星が見えます。すでに1等星よりも明るい「マイナス等星」になっていて、晴れていればすぐにわかります。今年はコロナがあり、これまで体験したことのないような年を世界中の人が経験しています。そんななかで火星の最接近は「吉兆」なのか、はたまた、、。
次回は、9月7日、『白露』と、9月9日、『重陽の節句』です。