『雨水』(二十四節気)
明日、2月19日は、『雨水』(うすい:二十四節気)です。
「雨水」は、それまで降ってくるものは雪だったものが、そろそろ雨に変わるころ、という意味です。1つ前の立春から暦の上では季節は春となりました。季節の分け目である「節分」には、深大寺の節分会を観てきました(写真)。残念ながら私は今年も豆を取れませんでしたが、、。
余談ですが、「雨水」は、西洋占星術では“うお座”に入る日でもあります。私はうお座なので、自分の星が巡ってくる間に、これからの種を蒔こうと思っています。
七十二候から
「雨水」のころの七十二候を見てみると、初候には、『獺祭魚(かわうそうおを まつる)』、獺が捕らえた魚を並べて食べる(中国)というのがあります。カワウソには捕らえた魚を並べる習性があるそうです。それがまるで魚を神様にまつっているかのように見えるため「獺祭魚」と言われるようになったとのこと。カワウソは大きな魚も見事にとらえますが、水中では食べられず、かつ大食漢のため、いちいち獲っては岸に上がって食べるよりは、ある程度、獲ってから、まとめて食べる習性があるようです。その様子が「獺祭魚」と言われるようになりました。あの有名な日本酒「獺祭」はここから名前を取っています。ただ、カワウソが獺祭をするのは春にかぎったことではないようです。
また、後半になると、『草木萌動(そうもくめばえ いずる)』、草木が芽吹き始める(日本、中国とも)となります。寒いなかでも散歩をしていると、椿はそろそろ終わり、代わりに梅の花を見かけるようになりました。ほかにも枝に芽をつけている木々も見つけることができるようになりました。
皆さんも、寒くても外に出て、春の匂いを感じてみてください。
我が家では早くも雛人形が飾られました。
次回は、3月3日、『上巳の節句(桃の節句)』です。
★この「季節のうつろい」のほか、
「フードツーリズムマイスターが行く!」、
「田んぼは生きるエネルギーを生み出す装置」、
「マーケティング講座」など、連載中です。こちらもぜひご覧ください。★